赤い日記帳

愛がいつまでも燃えるように好きなもののことだけ書いて行く日記

WE ARE ST☆RISH!!が大好き

2017523日火曜日、火曜日ということは水曜日の前の日である。すなわちCDDVD関連のフライングゲットができる日ということだ。2011年あたりにアイドルオタクになってからはじめてそのことを知った。好きなアーティストの新曲だったり、映像作品であれば、いち早く手に入れたいと思ってしまう性分なので(だって発表があってからずっと楽しみにしているのだ)、火曜日というのはとても重要だった。仕事帰りにCDショップやアニメイトに寄れるかどうかというのでその日と次の日の気分が決まってしまうのだから大変だ。

その日フラゲをしたのは、アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター6巻」のブルーレイである。アニメ本編11~13話収録ということだけでなく、映像特典として決戦ライブ曲の振り付け映像、12HEVENS13STRISHのオーディオコメンタリー、そしてキャスト陣によるバラエティ映像だ。超豪華。これだけでもうお腹いっぱいになるくらいに楽しめるのだが、それよりもなによりも欲しくてほしくてたまらなかったのが、このソフトにだけつく特典CDWE ARE STRISH!!」だった。

 


「WE ARE ST☆RISH!!」/ST☆RISH

 

最終回13話で突如サプライズという形で発表されたこの楽曲は、CDシングルとして発売されていない。アニメと同じ尺のライヴバージョンといったものは配信されている。つまり、フルサイズはこの6巻を買ってはじめて聞くことができるのだ。

急いで帰って、手にしたCDPCに取り込みながら、付属の冊子にざっと目を通す。STRISHの座談会。かわいい。あの七人がそろっているだけでかわいい、しゃべっているところを想像したらもっとかわいい。この時点でCDが気になりすぎて、ほとんど座談会の内容は頭に入っていないが、STRISHがかわいいことが確認できたのでもういいと思った。後でゆっくり読みます。ところで、かわいいというのは誉め言葉です。

そうこうしているうちに取り込み完了したので、ゆっくり目を閉じて聞く。

 

号泣していた。

 

何度も何度もライブバージョンを聞き、録画したアニメも暇さえあれば再生してWASの部分ばかり見ていたし、You tubeにアップされた動画も13回はみていた。耳コピで楽譜だって書いた。

最初、アカペラに入る前、ライブバージョンにもアニメにも入っていなかった息を吸う音からはじまった。アカペラのハーモニーも、配信のものより三声が聞き取りやすいように感じた。というか、七人全員の声がわかるようになっている。低音で支えるまぁ様とレン様、上に乗っかる主旋律はなっちゃんとトキヤ、セシルちゃん。真ん中は仲良し音也と翔ちゃん。7人の声がしっかり聞こえた。声の相性の良し悪しとか、そういうのはよくわからないけど、私は吹奏楽をやっていたので一つのメロディを複数人で奏でることの難しさは覚えている。音色が混ざり合うように、気持ちをそろえて、とかなんとか、いろいろ注意されまくった。7人がみんな同じ声じゃないからそれこそそろえるのって難しいけど、どこかぴたっとはまる場所があって、そこがめちゃくちゃ気持ちいいっていう感覚、そういうのをこのアカペラ部分で久々に味わった。

STRISH FOREVER~」と歌いながら転調していくところの気持ちよさ、特に主旋律、なっちゃんがメインでそれに次いで寄り添う形でトキヤの声が目立って聞こえた、そのときに「Still Still Still」を思い出した。STRISHの歌の柱である二人がこのアカペラを引っ張っていることが、何よりもうれしかった。元々ユニットではなかった7人がSTRISHとなってそれぞれの役割を担っているのだ。この時点で頭を抱えるくらいに感動していたのだが、大好きで大切なあのメロディをバックに、音也くんが「ネクスト!誓って!」といったところで決壊した。

 

私がSTRISH内で一番好きなのが一十木音也くんで、どこが好きかと言ったら、声なのだ。アイドルらしい、元気で明るい、耳に残る特徴的な声。STRISH楽曲で言えば、アニメ2期の主題歌「マジLOVE2000%」が特に音也の声が目立って聞こえるので聞いてみてほしい。STRISH楽曲は、明るく楽しいキラキラ感をたーっぷり集めたような曲が多いので(なんせキラキラ輝くスターが7人集まっている)、ユニゾンで聞こえる音也の声も曲に合わせて明るく元気でキラキラかわいい感じに仕上がっている。7人のユニゾンの中に音也の元気でキラキラした声が入っているのが私は大好きだ。2016年に出た楽曲で言えば「DAY DREAM」と「マジLOVEレジェンドスター」のカップリング曲、「未来、夢、ありがとう…そして!」の歌いだしの音也、めちゃくちゃかわいいのでびっくりします。(ちなみに、この後にアニメ9話挿入歌「NEXT DOOR」を聞くと頭を抱えてしまうと思いますがすごく必死に歌っているのできいてみてほしい)

この前音也の声を担当している寺島拓篤さんのライブをみにいって、もちろん他キャラクターもめちゃくちゃ聞いてるし(あまとうとか)寺島さんの普段のラジオなどもきいているんですけど、音也が歌ってるって思うんですよね。この前聞いたばかりなのに寺島さんと音也が結びつかないの。本当に声優さんってすごい。

今回の音也はレン様と組んでAメロのソロパートをもらっている。「、も、や、し、て、さ」の5文字!2番も同じ部分で5文字!たった5文字のソロパートでもそれだけで音也の存在をアピールできているので素晴らしい。レン様の低音セクシーボイスから音也の元気な子供声に切り替わるからだ。二人のハモリも特徴が出て面白い。下パートのレン様がクールにテヌート気味なのに対し、上パートの音也は「かが、」「やき、」「つき、」「るひ、」「まで、」を一音一音短くはっきり発音している。それだけで性格が出てるし、レコーディング時に七海春歌ちゃんに「一十木君はとにかく元気にいきましょう!」とかいわれたのかもしれない。かわいい。この部分のダンスもかわいいのでぜひ動画を見てください。

 

ST☆RISHと永遠について

 少しだけ触れたが、そのかわいい音也は今回アニメ4期でとんでもないことになった。もう笑えないと思ったこともあった。過去、ゲーム内でソロアイドルとしてデビューを目指していたころも同じような問題に直面し、歌が歌えなくなって逃走したのだが、そのときは大事な恋人七海春歌ちゃんと一緒にこの危機を乗り越えた。しかし今回はそうはいかない、なんたって七海春歌ちゃんはいるけど、いないからだ。恋人で自分だけのパートナーではないから。そのため、自分自身で辛い過去に向き合い、大好きな人を思い出し、気持ちを新たにした音也。背中を後押ししたのは「泣きたくなったらいつだって泣いてもいい」と歌ってくれた大切な仲間達だった。

 この一件を経て、音也は「永遠なんてない」と気づく。1話では永遠だと思っていた絆が、例えば3話のトキヤ移籍問題、7話の砂月事変、8話の真斗お家騒動、そして自分のこと……そういった出来事によって「永遠ではないかもしれない」と考えるようになった。そして、「WE ARE STRISH!!」で、永遠じゃないからこそ今を全力でいきる、それが永遠であると、STRISH7人は歌う。

 

 永遠ではないって断言してしまうのはとてもさみしいことだ。アニメでそう音也が言った時、私はさみしいと思った。STRISHが大好きなので、STRISHの永遠を願っていたからだ。人間は必ず死ぬので、永遠はないなんてみんなが誰しも知っているけど黙っているのだから、「STRISHは永遠!ズッ友だよ!」って言っていたほうが美しいのに。ただただ悲しかった。うたプリという超ビッグコンテンツは今年で7周年を迎えアニメも第四期、そろそろ最終シリーズだろうなんて噂も耳にしたから、ちょっとしたことで「うたプリ終わるんじゃないか」「世代交代なのでは」「STRISH解散?」とか疑心暗鬼になってしまう。

 決戦ライブでの出番直前、七海春歌ちゃんに向かってSTRISHは「永遠なんてないと知った」と告げる。七海春歌ちゃんは驚いたことでしょう。彼女がSTRISH結成を望み、存続を願い、他グループからどんなに熱烈なラブコールを受けてもSTRISHを一番に大事に大切にしてきたのに。でもそうだね、七海春歌ちゃんもSTRISHなんだがら、その事実は共有しないといけないもんね。

 そうして「WE ARE STRISH!!」が披露され、懐かしのメロディなんかも盛り込まれ、推しの声もかわいいしずっとセンターだし(ありがとうございます!!)本当に素晴らしくずっと愛していく楽曲なのだが、永遠なんてないと気づいた彼らが「STRISH FOREVER」というフレーズを何度も何度も高らかに歌い上げるので、やっぱり毎度毎度さみしくなってしまうのだ。大人になってしまった。夢を追って永遠を信じた彼らが、走り続けて頂点を目前にして、永遠はないと気づいてしまったからだ。これはアニメなのに、どうして夢を見させ続けてくれないんだろう。永遠がないってことは終わりがある、もうすぐ終わりが来てしまうんじゃないか…?いやでもSTRISH FOREVERって歌ってるし……。今を大事に歌うことが永遠なんだよ。全力全開で今を大事にすることが永遠なんだよ!!永遠ってなんだよ……なんて落ち込む私に脳内で鞘師が「夢の中で夢を見てはいけない~」と歌いかけてくる……*1

 

 そんなこんながあったのが年末ですが、それから今日までに個人的に「音楽と永遠」について考える機会が何度かあった。冬クールのドラマ「カルテット」の中のセリフ「音楽は戻らない。前に進むだけ」、3月末の道重さゆみ再生公演、実写映画「美女と野獣」挿入歌「How Does A moment Last Forever(時は永遠に)」、これらをみて、ST☆RISHじゃん?!と思った。すべてをみて合わせた感想としては、「永遠はないけど音楽は永遠である」ということ。とくに、歌詞だけ見るとSTRISHと同じような意味なのかなと思ったのは「How Does A moment Last Forever(時は永遠に)」。美女と野獣の中ではなんども人物をかえて永遠について歌われていて、子供の頃アニメ映画を見た時は感じなかったが、愛と死と音楽の話だったのかと今は思っている。(個人的な解釈ですが)

「時は永遠に」の歌詞は愛する人が亡くなっても愛は歌になって生き続ける、音楽はずっと永遠に歌い継がれていく……みたいな……? STRISHの終わり=死とするなら、WASと似てるなって。映画をみて感動して、エンドロールでこの歌を聞きながらなぜかSTRISHと重ねて泣いていました。すっごい個人的な感想ですみません。

さゆの「SAYUMINGLANDOLL」も永遠という言葉がたくさん出てきた。私の解釈では、モーニング娘。だった約12年ではなくて、芸能活動を休止した2年のことを「永遠」と表現していたのには胸が苦しくなったなぁ……。さゆには大好きな歌とダンスのない期間が永遠に感じられたのかもしれないし、私たちオタクにとってもさゆのいない時間は確かに永遠だった。終わりが見えないんだもの。だとか……。カルテットも過去より今を大事にしようってことだし、「未来、夢、ありがとう…そして!」じゃん。……と、こんな感じで自分に都合のいい解釈をしてとにかくなんでもSTRISHと結び付けていました。それくらいうたプリのことばっかり考えてた。

 

  そして円盤6巻発売。

ようやくのフルサイズです。明日はもうプリライですが、本当にフルサイズをライブ前に聞くことができてよかった……。いままで未公開だった2番の歌詞もこれでやっと聞けたが、かなり涙腺にくるのでこれから聞く人は覚悟してほしい。100%ライブで歌われると思うので、ライブで初めて聞くのもいいかもしれない。

 

長くなってしまったけど、とにかく「WE ARE STRISH!!」が大好きということを伝えたくってブログに書きました。3日ほど経って、そこそこの回数聞いているけど何度聞いても泣いてしまう。この曲が大好きだけど、どうしてもさみしく感じてしまう。どうやらマジLOVEシリーズは終わってしまうらしいし、STRISHの物語の続きはかかれないかもしれない。永遠なんてないし……。すべてを懸けて涙して愛した歴史の答えがキスよりすごい歌があったことだし、永遠なんてないけど、歌は生き続けるんだよって思ったらさみしいけど、やっぱりSTRISHが、うたの☆プリンスさまっ♪が好き。乙女ゲームだし、アイドルだけど、中心にあるのは音楽、歌だっていうことが、私は本当に好きだし嬉しいです。ゲームではそれぞれルート内でソロアイドルとして活躍するプリンスたちは七海春歌ちゃんと結ばれるわけですが、STRISHの彼らはそうはいきません。だって誰か一人と春歌ちゃんが結ばれてしまったらSTRISHは続けられないから。だからみんな春歌ちゃんの歌を大事に大切に歌ってる、だって歌はキスよりすごいから…ってことなんだよね!!きっと!!銀河分の一のキスを添えたソングレターをあげちゃうのはそういうことなんだよ。キスじゃなくてソングレターなんだよ。終わりなき恋を唇で誓うっていうのは、キスできないけど、永遠の君への愛を歌で誓うよ!ってことなんだよ。

うたプリってサイコーだな!!

 

プリライ、今年も両日参加してきます。キスよりすごい歌楽しみです。

 

 

 

 

*1:演劇女子部「LILIUM」(2014年上演)より。